Tokyo Techiesが伴走します
医療系スタートアップ企業とのプロジェクトをご紹介します。クライアントの日本市場への新規参入にあたり、Webポータル、CRM、社内ERPの開発など、IT開発プロジェクトのコンサルティング及びマネジメントを行いました。
がんは、世界では2番目に多い死因であり、日本でも最も多い死因となっています。がんは、複数の臓器に広がっている状態で検出されることが多く、その場合治療が困難となります。そのためがんの早期発見は早期回復の重要なポイントとなります。
ガーダントヘルスは、カリフォルニアに拠点を置く腫瘍学・医療技術のスタートアップであり、高リスク患者のがん早期発見に向けた革新的で最先端の検査を開発するというビジョンを持っています。その中でも特に注目されているのが、「リキッドバイオプシー」技術です。この技術は、簡単な血液検査でがん細胞を正確に検出し、迅速な治療を可能にします。そこでガーダントヘルスは、ソフトバンクと提携し、日本の病院で製品を販売するための合弁会社であるガーダントヘルスジャパンを2017年に設立しました。
ガーダントヘルスジャパンは、業務拡大に伴い、病院ががん検査を注文できるようなWebポータルの構築が必要でした。また、CRMやLIMS(Laboratory Information Management System)などのエンタープライズシステムも、ビジネスプロセスのデジタル化のために必要とされました。しかしながら、日本市場への新規参入に際して、ガーダントヘルスジャパンは複数のIT開発プロジェクトを管理するための十分なITリソースとスタッフが不足していました。
TokyoTechiesはガーダントヘルスジャパンのワンストップITコンサルティングパートナーとして、プロジェクトに参加しました。
TokyoTechiesはWebポータル、CRM、LIMSアプリケーションから構成される堅牢なシステムアーキテクチャの計画を行ったほか、システム要件定義、ITベンダーの評価と選定、プロセス全体の調整などを担当しました。
開発が進むにつれ、弊社はベンダーのプロジェクトマネージャーとしての役割も果たし、システムアーキテクチャの実装に向けたガイダンスを行いました。加えて弊社開発チームはガーダントヘルスジャパンの社内ERPシステムの開発も行いました。
ガーダントヘルスジャパンは、厚生労働省から国内での事業の営業許可を取得する過程でも課題を持っていたため、弊社はガーダントヘルスのすべてのシステムが、厚生労働省の公式基準や規制に適合していることを確認しました。
現在、ガーダントヘルスジャパンは営業許可を取得し、全国の病院が製品を直接注文できるWebポータルの運用を成功させています。弊社が開発した社内ERPシステムは現在もガーダントヘルス社内で稼働しており、定期的なメンテナンスも行っています。