Tokyo Techiesが伴走します
まだ終わりが見えないウクライナにおける人道的危機。約1800万人のウクライナ人が故郷を離れ、近隣諸国へ避難しており、日本にも1月現在で2000人以上のウクライナ人が避難しています。
ロシアとの国境に近いウクライナ第二の都市・ハリコフ出身のLeonid Riznykも、難民として日本に避難した一人です。
2022年12月、Tokyo TechiesはLeonidをフロントエンド開発者として迎え入れ、彼は新しい生活とキャリアを築き始めました。
今回は、彼がTTで働き始めるまでの体験についてインタビューします。
では、Leonid (以下、Leo) の日本での就職の経験や、Tokyo Techiesでの仕事について聞いてみます!
ウクライナのハルキウ出身で19歳のLeoです。
以前はウクライナの大学で大型機械/自動車工学を学び、3Dプリントの専門企業でアルバイトをしていました。
2021年末に独学でウェブ開発の勉強を始めましたが、ロシアの本格的なウクライナ侵攻によって勉強を中断してしまい、その後すぐに日本へやってきました。
以前から日本やその豊かな文化、非常にレベルの高い交通インフラに興味があったからです。日本へ行くという話が持ち上がった時、すぐに決断しました。
侵攻が始まった当初は故郷のハリコフから、ウクライナ中部のクレメンチュクに避難していました。そこからさらに南西部のチェルニヴツィにも移動しました。
最も戦闘が激しい東部で侵攻がエスカレートしたときは、ついにウクライナを去るべきだと思いました。いつまでたっても状況が好転しないし、ハリコフに帰るわけにもいかなかったからです。その後、友人のいるオーストリアに滞在し1カ月が過ぎた頃、日本への移住の話が舞い込んできて、現在に至ります。
もちろん、ウクライナやヨーロッパ全体とは異なりますが、東京での生活に慣れるのにそんなに時間はかかりませんでした。日本に来る前から日本に興味もあり、色々知っていたので、慣れるのは早かったと思います。ただ、一番大変だったのは言葉の壁でした・・・。
日本でIT業界における専門的な仕事を探すことは、少し難しかったと思います。
日本の転職市場には優秀なスペシャリストがたくさんいるので、日本語が話せず、職業経験もなく、人脈もあまりない難民の場合、日本での就職活動はとても厳しいのが正直なところだと思います。
幸運なことに私は日本の就活事情について教えてもらっていたので、戦略としてまず繋がりを作ることから始めたんです。
そうして人々とのつながりや仕事探しにかなりの時間を費やした時期を経て、特にLinkedInで本当に良い人脈ができ、良い人々がさらに他の人とつないでくれたりと、ありがたいことがたくさんありました。
当然日本語が必要な求人が多いので、もっと日本語ができれば仕事も探しやすかったと思いますが... 😅
LinkedInの知り合いがTokyo Techiesを紹介してくれました。
Tokyo Techiesについて聞いた後、その会社について色々調べてみて、フロントエンドエンジニアのポジションに応募することを決めました。
応募を決めた理由は、他とは違う興味深い会社だと思ったからです。
Tokyo Techiesはまだ小さい企業ながらソフトバンクなどの大手パートナーとも協力しており、多言語を話す国際的なチームがあり、フレックスタイムなど働き方の柔軟性もあり・・・と様々な点で魅力を感じました。
それに、代表取締役のDuc Dobaさんとの面談が終わった後、心配だったことが全てクリアになっているのに気づき、安心して働けそうだと思えたのでここに決めました。
Tokyo Techiesのような国際的で、かつ日本語も話す環境で働いていると、日本での生活にもっと馴染めているように感じます。
日本語と文化を勉強するモチベーションも上がっています!
私たちは日本での求人で必要とされる語学力は皆無かもしれませんが、難民もひとりの人間です。皆それぞれのスキルや経験を持っています。
履歴書に「難民」という言葉があることで、企業がその人自身をよく見ることを忘れたり、チャンスを与えることを思いとどまったりするべきではない。
もしウクライナ人の候補者があなたの会社にいるなら、ぜひその人自身のことをよく見てあげて欲しいです。
私が思う難民支援の方法のひとつは、職業経験のない難民にインターンシップを提供することです。ウクライナから避難してきた人たちが、新しい社会に溶け込むための足がかりになると思います。
インターンシップを通じて難民はキャリアをスタートさせることができ、企業にとっては若い人材を育てることで、その企業のさらなる成長につながるはずですから。
恥ずかしがらずに、人に助けを求めてもいいと思います。
人脈を広げて、できる限りのことをやってみましょう。ベストを尽くしているあなたのことを誰も悪く言いはしません。
新しいチャンスに挑戦することを止めるのは、周りではなくあなた自身です。
自分を信じて、挑戦してみてください。