Tokyo Techiesが伴走します
2025年4月、当社の製品であるAIチャットボット「Kotae」は全面的にアップデートし、新バージョンをリリースしました。
Kotaeは、多くのお客様対応を抱える中小企業のために開発されたツールで、今回のリニューアルは、より直感的で使いやすいAIソリューションの提供に向けた大きな一歩となります。
本ブログシリーズでは、新しいKotae(v3)のデザイン・開発プロセスの裏側をご紹介します!
第一回となる今回は、「課題の整理」と「ユーザーリサーチ」についてです。
プロジェクトは、MVP(最小限プロダクト)版の利用ユーザーと社内ステークホルダーからのフィードバックを丁寧にレビューするところからスタートしました。特に、ユーザーの離脱率が高かったオンボーディング(初期設定)フローに注目。無料トライアル登録の段階でユーザーがつまずいているのではないかと仮説を立て、改善のヒントを探ることにしました。
今回のリサーチでは、以下の問いを設定しました。
さらに、リサーチのゴールとして以下を掲げました。
このゴールを達成するために、以下の2つのユーザーリサーチ手法を用いました。
ユーザビリティの評価には、以下の3指標を使用しました。
テストでは、以下のようなKotae利用の主要ステップをタスク化しました。
今回の調査で、Kotaeは「効果(タスクの達成率)」の面では良好でしたが、「効率性」に課題があることが明らかに。たとえば、専門ユーザーは約5分で完了するタスクを、新規ユーザーは平均17分もかかっていました。この差は、よりスムーズなオンボーディング体験の必要性を示しています。
さらに、SUSの平均スコアは56.9と目標を下回る結果に。ユーザビリティテストの観察内容を分析し、以下の6つのカテゴリーに問題点を分類しました。
これにより、課題の優先順位を明確化し、次の改善アイデア創出へとつなげるフレームワークを構築しました。
次回のブログPart 2では、今回見つかった課題をどのように改善し、より快適なユーザー体験へと進化させたのかその具体策をご紹介します。
どうぞお楽しみに!